株式会社インテグラルは、成長する住宅リフォーム市場における事業拡大に伴い、多角的な研究開発を推進するため、インテグラルのR&D拠点として、新たにつくばエクスプレス研究学園駅前に「インテグラル 新・開発センター」を開設し、2011年9月1日より運用を開始します。
弊社は、新築木造住宅の構造計算ソフト、リフォーム市場向けの耐震設計ソフトや省エネ設計ソフトの開発販売を中心に、ユーザー支援サービスの拡充、住宅性能評価センサー機器の開発などの事業拡大に取り組んでいます。
このたび、2拠点に分散していました開発部門・企画部門・営業部門を同センター内に集約することでより効率的なR&D活動を推進し、企画・開発から販売まで、さらなるスピード感を持って実現できる環境を整備いたしました。
2008年に開発部門を分離して株式会社インテグラル開発センターを開所し、開発体制を強化するとともに、第三者機関によるソフトウェア評価の取得を積極的に行い、品質の向上に努めてまいりました。今後は、木造建築物の技術交流を目的とするユーザー組織「すまいの安心フォーラム許容応力度クラブ(仮称)」の設立や、2012年を目標に「住宅性能の見える化 住宅性能評価システム ワトソン君」の実現に向け、周辺研究機関との共同研究体制を固め、今後需要高まるリフォーム市場をターゲットにした支援サービスを開始する予定です。
なお、新・開発センター建設にあたっては、「公共建築物木材利用促進法」(平成22年施行)のモデル的建物を目指し、木造軸組構法住宅で用いられている技術・部材を応用した木造3階建オフィスとしました。木構造の専門家をアドバイザーに迎え、住宅建築同等のコストでの中規模建築物の計画・建設を実証しました。また、『自立循環型住宅設計への設計ガイドライン エネルギー消費50%削減を目指す住宅設計』(財団法人建築環境・省エネルギー機構発行)を参考に、敷地や利用形態などの条件に適した省エネルギー技術を選択することで、エネルギー消費量を半減させるエコオフィスとしました。
駅前に立地するため、街の顔としての役割を認識し、また、市民の憩いの場である公園に隣接していることから公園と建物の景観協調に配慮し、公園利用者に違和感を与えない意匠設計としました。自然素材の活用や四季を感じられる開口計画など、つくばの自然を感じながら豊かなこころで仕事のできる郊外型職場環境となっています。
さらに、セミナールームも有しており、設計事務所・工務店を対象にしたセミナーを多数開催予定です。本建物・技術を積極的に公開し、木造建築物・木質化および省エネなど、技術普及の啓蒙活動の拠点としていく予定です。
■概要
施設名称 :株式会社インテグラル 開発センター
事業内容 :木造住宅の耐震・構造計算システムの研究開発、省エネシステムなどの研究開発、システムインテグレーション事業、インターネット総合コンサルティング事業
運用開始 :2011年9月1日
建物構造 :木造3階建て木造軸組構法
(インテグラル製「ホームズ君 構造EX」許容応力度計算で構造計算を実施)
コンセプト:耐震性確保(耐震等級2相当)、住宅用中断面材使用、住宅用既成金物の使用、
省エネ設計(省エネ等級4相当)、太陽光発電の導入、消費電力量計測分析システムの導入
■建物写真
外観
セミナールーム