2014年6月24日 日刊木材新聞(8面)
13年改正省エネ基準への対応強化
3Dで外皮面積を見える化
インテグラル
建築関係のソフト開発を行うインテグラル(茨城県つくば市、柳澤泰男社長)は、構造、省エネ関係の講習会開催などを通じて住宅会社への技術的な支援などを強化している。
同社では「ホームズ君構造EX」などの構造系のCADをラインアップしており、構造EXや耐震診断ソフトのオプション(単体でのソフトもある)として13年の省エネ基準への対応ソフトも提供している。
新しい省エネ基準では外皮計算や1次消費エネルギー計算を行う必要がある。外皮面積を3Dで見える化し、面積根拠図を作成し、審査効率を高める。1次消費エネルギー計算は建築研究所のWEBプログラムとデータ連携できるようになっている。「構造、外皮計算、1次消費エネルギーと計算していくと、どうしても基準をクリアできないケースもある。開口部などは変更も多く、構造段階でおおよそのチェックをしておいた方が効率がよい」と、同社ではアドバイスしている。これまでは東京、大阪、名古屋でセミナーを行っていたが、省エネに関するセミナーは関東、上信越、東北、北海道などで重点的に行っていく方針だ。
構造に関しては水平保有耐力計算ができるソフトを開発中で、住木センターの木造住宅合理化システム認定の長期性能タイプの認定取得に当たり、同社の構造EXをリンクさせることで長期優良住宅の認定取得に必要な確認書、設計内容説明書などの作成が合理化でき、長期優良住宅に積極的に取り組むビルダーなどと取り組むケースが増えている。