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2020年6月23日


日刊木材新聞に「構造EX」に関する記事が掲載されました

2020年6月23日 日刊木材新聞(8面) 4号建築物の設計図書保管義務化に対応 構造3Dビューアで分かりやすさ追求  インテグラル(茨城県つくば市、柳澤泰男社長)は、構造計算ソフトの「ホームズ君構造EX」を4月に改訂し、建築士法改正による4号建築物の設計図書保管15年間の義務化に対応した伏図などの出力ができるようにした。「建築士からは国が求める帳票を義務化で対応したというより、設計者が必要な図書情報を出力できるよう要望が寄せられた」(同社)。こうした要望にバージョンアップで対応していくことにしている。  同社は6月下旬にVer3.75への改訂を予定している。バージョンアップでは構造3Dビューアにより、構造のさらなる見える化を進めていくことで「検定でNGが出るとNG解消が目的化してしまう傾向がある。もう一方構造に踏み込んでNGの内容を理解し、より良い設計に取り組んでほしい」と開発者は狙いを話している。  構造3Dビューアでは、構造的な弱点をカラー表示して視覚的にも分かりやすく表示する。例えば梁上耐力壁についても2次梁、3次梁などの耐力壁が乗るケースがあり、柱が要所要所に配置されていないことの多さを指摘する。  「床倍率アドバイス」の機能を追加し、耐震等級を上げていくために床倍率を高める方法をナビゲーション表示で選択肢を提示する。  構造3Dビューアは平面図では分かりにくいう上下階の関係性を、通り線を表示することで理解しやすくしている。ホールダウン金物、アンカーボルトに掛かる力も分かりやすく表示できる。  また、新たに平行弦トラスの機能も追加した。中大規模木造プレカット技術協会(PWA)が開発したもの。こちらも検定結果をカラー表示して分かりやすい構造ソフトを目指している。  なお、同社では経済産業省のサービス等生産性向上IT補助事業に採択。ホームズ君を導入する中小企業に対して登録認定された。一括購入費用のうち最大60万円までの2分の1で費用助成を受けられるようになった。