日刊木材新聞にホームズ君「省エネ診断エキスパート」V4.20に関する記事が掲載されました
2021年5月12日(水)日刊木材新聞(5面)
省エネ性能を客観評価
消費者にも情報発信を
インテグラル
インテグラル(茨城県つくば市、柳澤泰男社長)は、4月1日の省エネ性能説明義務化に合わせて3月31日にオンラインセミナーを開催。同社の省エネ計算ソフトであるホームズ君「省エネ診断エキスパート」もバージョン4.20にアップデートした。
同社では4月の省エネ基準説明義務化以降、国土交通省が再び省エネ基準義務化に動き出したこともあり、省エネ基準への関心が高まっていることを実感している。藤間明美同社専務執行役員は「住宅の性能のあり方を消費者にも情報発信していく必要があり、当社は客観的な立場でオンラインセミナーなどを通じて、建築で何が重要なのかを示していきたい」と話している。
同社ではモデル住宅法と標準計算ルートによるUA値の差について、断熱性能計測した33物件に国交省のテキストモデルプランを加えた34物件で検証した
モデル住宅法は面積、プラン、開口部などの大きさを考慮せず、説明義務化のなかで救済措置的に導入されたものといえる。計算方法の違いでUA値が大きくなるのは、開口率が高い場合、平屋など、パッシブ設計で開口部を大きくした場合なども評価が異なる。
標準計算法できちんと面積や外皮を出して計算することで、より実際に近い値を出すことが可能だ。標準計算ルートでもCADで設計していれば、面積を出すのは難しいことではないはずだ。
藤間専務は「省エネ計算はエネルギー収支を計算しないといけない。窓がない住宅はUA値は良いが住宅として良いのか」と疑問を呈する。
省エネ基準に不適合の場合は、適合のための措置を提案する必要があり、計算をしないと提案もできないという。
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