STAFF BLOG

2010年9月21日


許容応力度オプションの開発について

システム開発部の木村です。

さて今回は、2010年7月31日、ホームズ君「構造EX」にあらたに加わった「許容
応力度オプション」について、開発担当の目線からお話をしたいと思います。

「許容応力度オプション」は財団法人日本住宅・木材技術センター発行の「木造
軸組工法住宅の許容応力度設計(2008年度版)」(通称:新グレー本)に準拠し、
木造3階建てまでの構造計算(ルート1、ルート2)に対応しています。

開発にあたっては、木質構造の学識経験者のアドバイスを参考に、
地道な検証と確認作業、実証を繰り返すことで、より精度の高い、より使いやすい
仕様を実現することができました。

新グレー本対応、検定NG解消アドバイス、荷重の流れと負担の3Dチェック、登
り梁対応、スキップフロア対応など、検討できる機能は格段に増えました。

でも、なんといっても、お伝えしたいのはその「学習性」です。
本オプション開発コンセプトの柱の一つは、構造設計にあまりなじみがない方
であっても「学びながら」入力できるということ。

例えば、新グレー本の該当箇所がソフト上で参照できたり、ヘルプ画面を開くと
用語や法令を確認できたりします。
一つ一つの不明点を確認し解消していくことで、知らず知らずのうちに構造計算
の概要を身につけてしまっているということになります。

また、資料探しの手間を省き、作業机の上も整理もできます。
(図面や法令集、参考図書ですぐに散らかってしまうのは、私だけではないはず)

本オプションは非常に広範囲な機能を有しています。
それはつまり、それだけ大きなプログラムになり、開発に要する日数も人手も
苦労も比例するということになります。
しかし、比例するのはそれだけではありません。
達成感もやりがいも、そして仕事の充実度もそれ以上に増えていくのです。

【許容応力度オプションについては、雑誌等にも取り上げられています】
株式会社インテグラルプレスリリース
https://www.integral.co.jp/document/press/20100824.html