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2011年9月13日


”いえかるて”(住宅履歴情報) 後半

さて、ここで諸外国の状況を見てみたいと思います。 日本の住宅寿命は27年と、アメリカの44年、イギリスの75年と比べても非常に短 命です。イギリスでは住宅履歴が義務化されており、売買によって所有者が代わっ ても住宅のメンテナンスの状態を知る事ができ、建物の価値も引き継がれていま す。 日本では、徐々に、代々子孫に受け継がれる固定資産と考える時代から、 住宅性能の長寿命化に伴い社会ストック資産と考えようという時代に入ってきており、 住宅履歴が認知されてきたところです。 さて、今後、日本において住宅履歴が普及・定着するために必要なことは何でしょ うか。このことは、今まさに、一般社団法人住宅履歴情報蓄積・活用推進協議会 で議論されており、さまざまな付加価値サービスとの連携がアイディアとして出 てきていますが、一番大切なのは、住宅履歴が存在することによる不動産価値が 評価されるようになり、また、それにかかるコスト負担が受け入れられようにな ることが重要かと思います。