サポートセンターから~床倍率解消編~
インテグラルのサポートセンター担当です。
サポートセンターに多くいただくお問い合わせに、「床倍率の等級を満たすにはどうしたらよいでしょうか?」という質問があります。
そもそも床倍率とは、壁の強さを表す壁倍率と同じように床の強さを表す指標です。
壁量計算と同じように、地震用と風用それぞれの必要床倍率に対して、平均存在床倍率が大きいことを確認します。
今回は、床倍率の等級を満たすポイントをいくつかご紹介させていただきたいと思います。
方針としては、大きく分けて2つあります。
①平均存在床倍率を大きくする。
構造用合板24mm以上を張り、剛床にします。吹抜が多い、形状が不整形などの特殊な条件が無ければ、容易に等級2以上にすることができるでしょう。
②必要床倍率を小さくする。
間仕切り壁に耐力壁を追加し、耐力壁線を増やします。
必要床倍率は耐力壁線間距離(ℓ)に比例するので、耐力壁線間距離(ℓ)を短くすると、必要床倍率が下がります。(計算式は図1を参照ください。)
これにより、剛床でなくても、等級2以上にすることが可能となります。
また、ホームズ君「構造EX」では、『等級ナビ』の機能で、目標とする等級まで耐力壁を自動配置し、床倍率をクリアすることが可能です。(Ver3.54以降で対応)
ご参考になりましたでしょうか?
今後も、参考となる情報を発信していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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